リライトカード印刷前にカードの材質をチェックし、未然にトラブルを防ぎます
2016/11/25
次回来店予約やポイントなどを印字でき、美容室やクリニックなどでも人気のメンバーズカードに『ロイコリライトカード』『リライトカード』があります。
日本カード印刷では、お客様からロイコリライトカードおよびリライトカードの印刷のご注文をいただく際に、お客様が元から使っているリライトカードがあれば、そのカードを数枚お預かりしています。なぜ、お客様からリライトカードをお預かりする必要があるのかというと、新しいリライトカード印刷後のトラブルを防ぐために、とあるチェックをしておきたいからです。
リライトカードの印刷前に、どこの会社で作られたカードなのかを確認
日本カード印刷がチェックしているのは、リライトカードの素材です。
リライトカードに使用する素材を製造している会社は、主に3社あり、お使いのリライトカードはこの3社のうちのいずれかに該当することが多いです。
<リライトカードの素材を作っている主な3社>
- ・三○
- ・リ○ー
- ・ダイ○ック
※一部伏字にしてあります。
もちろん、どの会社であってもリライトカードの機能である”低温で元の印字を消して、高温で新しい印字を発色させる”ということ自体に違いはありません。しかし、リライトカードの材質によって、印字を消す温度と印字を発色させる温度が微妙に異なります。
そのため、もし新しいリライトカードを印刷する前に、これまで使っていたリライトカードの素材を確かめておかなかった場合、 「前はうまく印字が消えたのに、新しいカードだとうまく消えなくて汚い仕上がりになってしまう!」 というようなトラブルが起こってしまう可能性があるのです。
印刷の前に、新しいリライトカードと既存のカード端末機械との相性をテストしていれば、このようなトラブルの発生は防ぐことができます。
リライトカードとカード端末の相性を確認し、未然にトラブルを防ぐ
リライトカードを印刷して配布を開始してから、リライトカードの印字がうまく消えない・印字が発色しないなどの問題に気付くのが遅れてしまうと、リライトカードの印字不良の原因が特定しにくくなり、対処も遅れてしまいます。
例えば、リライトカードの印字の不良には、
- ・新しいリライトカードとカード端末の相性が良くない場合
- ・カード端末自体に故障などのトラブルがある場合
- ・リライトカードの管理状態が悪かった場合
など、様々な原因が考えられます。
リライトカードの端末は、サーマルカード(追記式)の端末などとは違い、カードの印字に消耗品(インク)を使うものではないので、定期的なメンテナンスを行う機会が少なく、カードに全く印字が行われないなどのトラブルが起こらない限り、端末の不調には気付きにくいです。
また、直射日光にさらし続けるなど、お客様のリライトカードの取り扱い方に問題があるかもしれない場合でも、次回の来店時に不良が発覚するので、はっきりと”何が問題だったのか”を特定することは難しいです。
つまり、リライトカードを印刷してから何らかの不良が発覚した場合、その原因を特定するのは難しく、どこに責任があるのか分からないので対処にも困ってしまうという訳です。
そこで、日本カード印刷では、新しいリライトカードを印刷する前に、既存のリライトカードを数枚弊社までお送りいただいています。お送りいただいたカードの素材をチェックしてから、今まで使っていたカード端末でも印字に支障がないと思われるリライトカードのサンプルをお送りしています。
サンプルカードをお使いのカード端末で使用し、きれいに印字・消去が行えるかどうかをテストしていただき、お客様のご了承を得たうえで、リライトカードの印刷に入らせていただきます。
以上が、リライトカードを新しく印刷する前に、お客様から元のリライトカードをお借りする理由です。”ひと手間”という様に感じるかもしれませんが、お客様にしっかりした品質のメンバーズカードをお届けするために、ご協力をお願いしています。